華やかな着物の芸妓や舞妓が行き交う京都の花街。祇園甲部・宮川町・先斗町・上七軒・祇園東の五つの花街は、その伝統と格式の高さで知られています。人材育成と伝統文化の継承の仕組みから、経験に裏打ちされた教養や独自の視点で変化する社会を生き抜こうとしています。多くの日本の伝統文化が消えていく中、いにしえの世界を体験させてくれる花街は、人々の努力なくしては成し得ない奇跡のような街です。

特集では、五花街のお茶屋や稽古の様子、公演を撮りおろしの写真で紹介。日本芸術院の高階秀爾院長による、花街を支える美意識の伝統についての巻頭文を。近畿大学経営学部の西尾久美教授に伝統文化産業 京都花街についてご執筆いただきました。京都花街組合連合会の太田紀美会長と祇園甲部芸妓組合のまめ鶴組合長による対談も掲載しています。

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