現在では、私たちは多くのものを、テクノロジーを通して見ています。SNSやメタヴァースにおけるアヴァターによる自己の変容は、もうひとりの〈じぶん〉としての自身のアイデンティティの拡張と捉えることができるでしょう。
そのようなテクノロジー環境の中で、私たちは自分自身をどのように見ているのでしょうか。テクノロジーをどのように使うのか、どのようにかかわるのか、また、私たちのものの見方の変化によっても、いままでとは異なる角度や精度から私たちを知るきっかけになるとも言えるでしょう。そこでは、〈じぶん〉がどのように捉え直されるのでしょうか。
まだ見ぬ自分へ出会うには、鏡で姿を映し出すことにはじまり、さまざまな方法があります。テクノロジーとデジタル・メディアの進化は、私たちをさまざまに拡張してきました。「ICC キッズ・プログラム 2023 こんにちは、もうひとりのじぶん」では、テクノロジーを通して見えてくる、さまざまな〈じぶん〉のあり方と出会ってみたいと思います。
インタラクティヴな作品や体験型、参加型の作品の展示、また、会期中にはアーティストやスタッフによるワークショップなどを実施して、楽しみながら理解を深めることができる環境を作ります。