U25の学生クリエイターを対象とした返済義務を負わないクマ財団の奨学金制度。AIによる変革期を迎える今、クマ財団はAIを活用して創作に新たな次元を加えようと試みるクリエイターを積極的に応援します
クマ財団は、2013年の設立以来、返済義務を負わない年間120万円の給付型奨学金制度を通じて、美術、現代アート、テクノロジー、音楽、建築など29に及ぶ分野における累計339名の若手クリエイターを支援してまいりました。AI技術の台頭によって大きな変革期を迎える今、クリエイターもまた表現やあり方に転換を迫られる立場にあります。私たちクマ財団はAI技術は創作活動の本質に影響を与えるものではなく、むしろ人々の新たな創造の可能性を切り拓く機会である、と考えます。
これらの考えから、第8期生となる本年度は、奨学金の名称を「クリエイター奨学金(AI)」へと変更いたしました。これは、予測困難な時代の変化に対応する能力を耕し、育み、生き抜くことに重点を置く、クマ財団から次代のクリエイターに向けたひとつのメッセージであります。選考はこれまでと変わらず、ジャンル不問、25歳以下の学生クリエイターを対象に募集いたします。AIツールの利用有無に関わらず自身の創作活動を行っている者であれば、活動ジャンルに制限なく応募いただけます。
なお、応募要項やエントリーについて詳しくは下記の特設サイトをご覧ください。
▷特設WEBサイト https://www.kuma-foundation-scholarship.com/
◼︎「クリエイター奨学金(AI)」とは?
クマ財団は、「才能を持った人に、いいものを作ってほしい」という想いのもと2016年に活動をスタートしました。創作活動を通して、世の中に新しい価値を創出する者を「クリエイター」と定義し、幅広いジャンルのクリエイターを支援しています。
「クリエイター奨学金(AI)」は、25歳以下の学生クリエイターを対象とした返還義務を負わない給付型奨学金です。クリエイターを目指す25歳以下の学生に対して、年額120万円の奨学金給付や、同世代のクリエイター同士の繋がりを創出する合宿や、六本木・クマ財団ギャラリーでのグループ展の機会など、年間カリキュラムとして関連プログラムを提供します。
◼︎AIの活用について
AIツールは創作活動の本質に影響を与えるものではなく、今後のクリエイターが自身の不足している技術を補うため、または得意な領域をさらに強化するために有用であると考えます。
具体的な活用方法としては下記を想定しています。
・幅広く活動にAIツールを取り入れる者
(例: AIツールを用いてポートフォリオや企画書を作成、翻訳するなど)
・AIツールを用いた創作活動を行う者
(例: AIツールを使用して執筆や画作の着想を得るなど)
・AI技術の研究や技術開発に携わる者
(例: AIを用いた画像認識・音声認識の研究・制作をするなど)
ツールの活用方法に問わず制作においてご自身の創造性や表現が主体であることを重要視します。また、作品画像のみではAIツールの利用状況を判断することは困難であるため、応募資料内で活用方法などについて記載していただきます。
◼︎8期奨学生の募集について
2023年12月1日(金)から「クリエイター奨学金(AI)」の募集を開始いたします。前期・後期の2回の応募期間を経て、書類選考・最終選考を行います。45名程度の採択を予定しており、2024年5月末に8期合格者を決定いたします。
詳細は下記と特設WEBサイトをご確認ください。
〈応募資格〉
下記のすべてに該当する者とします。
【1】2024年4月に、高専4年生以上及び専攻科、専門学校、短期大学、大学、大学院に在籍する学生。
【2】2024年4月1日時点で25歳以下の者。
【3】
・新たな価値創造を目指し、自ら創作活動をしている者。
・未開発な領域に挑戦し、新しい価値を創造しようとしている者。
・伝統文化から新たな価値を創ろうとしている者。
〈応募締め切り〉
前期募集期間:2023年12月1日(金) 10:00 から 2024年1月21日(日) 23:59まで
後期募集期間:2024年1月25日(木) 10:00 から 2024年3月24日(日) 23:59まで
※1月22日(月)〜24日(水)は前期日程から後期日程への切り替え作業メンテナンスのため書類の提出やフォームの記入は受け付けておりません。
〈エントリー方法〉
特設WEBサイトの募集要項をご確認の上、専用ページよりエントリーのほどお願いいたします。エントリー後は、願書・作品資料の提出が必要です。
▷特設WEBサイト https://www.kuma-foundation-scholarship.com/
公益財団法人クマ財団の「奨学金や助成金、ギャラリー運営を通じた若手クリエイターの育英支援事業」は、全国各地で行われる、芸術文化を通じて豊かな社会づくりに参加する“企業メセナ”を顕在化し、その社会的意義や存在感を示すことを目的とした企業メセナ活動を認定する制度「This is Mecenat」に認定されています。