田辺三菱製薬の前身である田辺製薬で社長と会長を歴任した14代田邊五兵衞(1908~1972年)は、はやくは大正時代にサッカーの魅力を見出し、生涯をかけて日本サッカーの振興に取り組みました。その功績が評価され、2005年には日本サッカー協会の第1回「日本サッカー殿堂」に「日本サッカーの発展に顕著な功労者」として選出されました。史料館内に設ける企画コーナーでは、日本サッカーの出来事と五兵衞の主な事績に関する年表とともに、五兵衞の自筆資料やゆかりの品を展示し、日本サッカーと五兵衞の歩みをたどります。
世界中のあらゆる世代に愛され、今や日本において最も競技人口が多い球技はサッカーです。近年では多くの日本選手が海外のクラブチームで活躍するほど日本サッカーのレベルは向上していますが、サッカーが日本に伝来したのはわずか150年前の1873年とされています。今夏のパリ オリンピック・パラリンピックに向けてサッカー気運が高まるいま、黎明期の日本サッカーを支えた五兵衞が残した品に触れながら、日本サッカーの歩みと今日とのつながりをぜひ会場で感じてください。