エベーヌ弦楽四重奏団の翌日に聴くベルチャ・クァルテット。なんと贅沢な連夜。コリーナ・ベルチャの圧倒的なリーダーシップによる、切れ味鋭く作品に迫るスタイルは、3度のメンバー交代が功を奏し、4人の奏者が精緻に作り上げるスタイルへと変貌を遂げ、その変化はトッパンホールでの6月の公演でも示されました。今回は、シェーンベルク生誕150年(2024年)を意識したプログラム。ベートーヴェン後期の最高傑作である第14番と、シェーンベルク初期の第1番という組み合わせ。後期ロマン派の馥郁たる香りとその後のスタイルの変遷の萌芽が見え隠れして、ベートーヴェン後期、シューベルト後期から続くウィーンの音楽の薫りが堪能できる見事な選曲です。
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ベルチャ・クァルテット
TOPPANホールディングス株式会社/トッパンホール
■日時:2025年3月27日(木)19:00開演
■出演者:
ベルチャ・クァルテット
[コリーナ・ベルチャ/カン・スヨン(ヴァイオリン)、クシシュトフ・ホジェルスキー(ヴィオラ)、アントワーヌ・レデルラン(チェロ)]
■曲目:
シェーンベルク:弦楽四重奏曲第1番 ニ短調 Op.7
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131
■会場:トッパンホール
■チケット:全席指定7,000円/U-25 3,500円
■特別協賛:東急建設株式会社