山内萌は3DCGで作成した顔を油絵で描いた作品「アプローチするグラフィック」で第20回グラフィック「1_WALL」グランプリを受賞しました。審査員からは飛躍する可能性を秘めていると評価されました。
キャンバスや廃材のベニヤ板に油絵の具を用いて描かれている顔は、初期のコンピューターグラフィックスの稚拙さを思い起こさせます。本展では、不可解な表情をした顔が向ける視線が特徴的なそれらの作品を、不安定にも思える独特な間合いで配置し、展示空間全体で表現します。また、グランプリ受賞作品とともに新作も展示します。
会期中の1月31日(金)は、東京国立近代美術館主任研究員の保坂健二朗さんを迎え、トークイベントを開催します。受賞から約1年後の初の個展をぜひご覧ください。