今年の大学日本画展におきまして、名古屋芸術大学からは美術研究科大学院よりメンバーを選出し「五月のひつじ」と命名したグループ展を開催させていただきます。
出品者は 2024月3月に日本画コースを卒業した6名であり、お互いの作風を認めながら個の姿勢を大切に学んでいる、言わば芸術という道を模索し繰り返し進む同志の様な関係性を持っています。
画材の特性を突き詰めて自己表現に繋げながら、内包する感情を色彩やマチエールに還元して自身の心持ちを表出させています。
いずれの作品も制作する意味が本人の在り方と直結しており、鑑賞される方々の心元に届くものと思います。
春を表す例えとして March comes in like a lion, and goes out like a lamp. (3月はライオンの様に荒々しい気候で始まり、子羊の様に穏やかに終わる)という言葉があります。制作への力強い初期衝動を自己の感情に忠実に画面に留めてほしいという思いを、会期である5月と重ね、このタイトルを選びました。
「五月のひつじ」ぜひご高覧ください。
名古屋芸術大学美術領域主任 長谷川喜久
※作家それぞれ100号と20号の作品を1点ずつ、他小作品を数点展示