• 唐津絵理
    Dance Base Yokohamaアーティスティックディレクター
    愛知県芸術劇場 芸術監督(アーティスティックディレクター) ・ 常務理事
    お茶の水女子大学文教育学部舞踊教育学科卒業、同大学院人文科学研究科修了。舞台活動を経て、1993年より日本初の舞踊学芸員として愛知芸術文化センターに勤務。2003年に所属の愛知県文化情報センターで第1回アサヒビール芸術賞受賞。2010年~2016年あいちトリエンナーレのキュレーター(パフォーミングアーツ) 。大規模な国際共同製作から実験的パフォーマンスまでプロデュース、招聘した作品やプロジェクトは200を超える。DaBY設立を機に、ダンス・パフォーミングアーツ領域全体の活動環境の整備、アーティスト・ダンサー・スタッフの権利擁護、観客・市場拡大施策等に積極的に関わる。セガサミー文化芸術財団理事。著書に『身体の知性』等。令和4年度(第7回)芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)受賞。
    ©Takayuki Abe
  • 小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク
    Dance Base Yokohamaレジデントアーティスト
    世界に羽ばたく次世代クリエイターのためのDance Base Yokohama 国際ダンスプロジェクト“Wings” クリエイター
    二人組の舞台作家・小野彩加と中澤陽が舞台芸術作品の創作を行なうコレクティブとして2012年に設立。舞台芸術の既成概念と、独自に研究開発する新しいメカニズムを統合して用いることで、現代における舞台芸術の在り方を探究し、多様な価値創造を試み続けている。固有の環境と関係から生じるコミュニケーションを創造の根源として、クリエーションメンバーとの継続的な協働と、異なるアーティストとのコラボレーションのどちらにも積極的に取り組んでいる。2023年度より、Dance Base Yokohama レジデントアーティストとして、これまでに企画「継承する身体」の滞在制作、 『訓練されていない素人のための振付コンセプト001/重さと動きについての習作(原作:contact Gonzo) 』のショーイング、 『ダンス作品第1番:クロード・ドビュッシー「練習曲」』第1部の滞在制作と上演を Dance Base Yokohama にて実施。世界に羽ばたく次世代クリエイターのための Dance Base Yokohama 国際ダンスプロジェクト “Wings” にて、新作『ダンス作品第3番:志賀直哉「城の崎にて」』を創作、2025年10月に愛知県芸術劇場にて初演、2026年1月にいわき芸術文化交流館アリオスにて上演予定。2025年度、リージョナル・シアター2025 いわきアリオス演劇部 Plis招聘アーティストとして新作「Project Theatre(仮)」の演出を務める。
    ©︎Dan Bellman
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アリオス ダンスプロジェクト いわきアリオス×Dance Base Yokohama 唐津絵理×小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク 「身体の経験を交差する」体験型トーク

一般財団法人セガサミー文化芸術財団(Dance Base Yokohama)

ふと立ち寄って、ただ行き交う。そこから舞台が始まる。 二人組の舞台作家、小野彩加と中澤陽 スペースノットブランクと共に「身体の経験を交差する」の体験を通じて、まったく新しい“劇場との出会い”を見つけてみませんか? アーティスティックディレクターの唐津絵理とふたりの間に起こるその場かぎりのトークは必聴!

パフォーミングアーツの現在地
2024年度に始動した、いわきアリオスとDance Base Yokohama(DaBY)の連携は2年目を迎え、地域を越えて創造の現場をつなぐ交流が深まりつつあります。なかでも2021年より現代的な作品を紹介してきた「パフォーミングアーツ・セレクション」は進化を遂げ、身体表現にフォーカスした作品をあえて「ダンス」ではなく「パフォーミングアーツ(上演芸術) 」と呼ぶことで、身体・言葉・音・空間が交錯する舞台表現の可能性を開いています。
例えば、DaBYでも創作を行い、各地で意欲的な上演を続ける小野彩加 中澤陽 スペースノットブランクの活動は、演劇やダンスの枠を越え、観客との関係そのものを問い直すものです。彼らの実践にも見られるように、DaBYが掲げる「フェアクリエイション=健全な創作環境」の視点は、作品の在り方だけでなく、創作の現場や社会との関係にも大きな示唆をもたらします。
今回のトークでは、こうした実例を交えながら、創作の現場で今何が起きているのか、そしてパフォーミングアーツが社会にどのような問いや関係をもたらしているのかを、皆さんとともに考えていきたいと思います。
―― 唐津絵理

「身体の経験を交差する」体験型トークに寄せて
「身体(からだ)の経験を交差する」は、別名「スクランブル交差点」と呼んでいるワークショップです。参加者全員が車座で椅子に座ります。座っている「椅子」をA(現在地)とし、それぞれの頭の中で「別の椅子」をB(目的地)として定めます。手を叩く音が聞こえたら、全員同時にA(現在地)からB(目的地)に歩いて移動します。目的地が他者と重なってしまった場合には、偶発的に生じる「空いている椅子」を目的地に変更し、全員が座り終わるまで移動を続けます。AからBの移動、そしてBからAの移動を反復します。その後「一度目の再現」を目指して、「練習」を複数回繰り返します。最後に一人ずつで「一度目の再現」を行ない、それを「上演」として取り扱います。

私たちが舞台芸術を創造する際に特に重要視すること。それは物事を── 特に個人に帰属する物事を ──、一つの価値に収めないようにすることです。私たちはこのトークで私たちの考えを発信しようとします。しかし私たちはその考えが皆様に適用できるか否かを判断しません。誰かにとってまるきり無関係な物事を、誰にもそんな物事などないのだという強調もしません。皆様が体験し、トークを聴いていただき、皆様の「身体の経験」に役立つ物事がもしもたった一つでもあれば、それは何より嬉しいことです。これは、舞台芸術における一つの場所に不特定多数の「他者」が集まるという性質を純粋に「上演」に変換しようとする試みの体験と、私たちの「身体の経験」を共有するトークです。ご来場お待ちしております。
―― 小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク

■出演
唐津絵理(Dance Base Yokohama/愛知県芸術劇場 アーティスティックディレクター)
小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク

■日時
2025年10月10日(金) 18:30

■対象
どなたでもご参加いただけます
【定員】40名

■料金
自由/1,000円
※未就学児無料(要事前申込)
※車いす席はアリオスチケットセンター(0246-22-5800)にて承ります
※この企画の対象は中学生以上の参加をおすすめしています。中学生は保護者同伴でご参加ください

■申込み方法
アリオスチケットセンター 0246-22-5800
(10:00-20:00 火曜定休)
※電話番号のおかけ間違いにご注意ください。
※本館1階 インフォメーション(10:00-20:00)でも受付いたします

■託児サービスのご案内
本公演は託児サービスがあります(無料・先着順)
対象:1歳~小学校6年生
チケットをご予約のうえ、9月19日(金)までにアリオスチケットセンター(0246-22-5800)にお申し込みください。

■会場
GSユアサいわき小劇場
https://iwaki-alios.jp/support/access.html

■クレジット
主催:いわき芸術文化交流館アリオス
制作協力:Dance Base Yokohama[一般財団法人セガサミー文化芸術財団]
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)
   独立行政法人日本芸術文化振興会


一般財団法人セガサミー文化芸術財団の「Dance Base Yokohama」は、全国各地で行われる、芸術文化を通じて豊かな社会づくりに参加する“企業メセナ”を顕在化し、その社会的意義や存在感を示すことを目的とした企業メセナ活動を認定する制度「This is Mecenat」に認定されています。

詳細ウェブサイトはこちら
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