園家誠二による水墨の世界「園家誠二 龍泉寺奉納襖絵展」~ 月光 未然 ~を開催いたします。
2025年秋、浄土真宗白雲山龍泉寺本堂(富山県黒部市)に奉納させていただくことになりました襖絵(2300×6000㎜)をはじめ、新作、旧作あわせて約6点を展示します。
これまで「日本画」表現を模索する中で深遠な心象風景を目指してきましたが、今回の襖絵制作や新作においては、水墨表現の新たな展開を通して「浄土観」の解釈を試みています。
■作家コメント
未然にかえる
偶発からはじめる
はるか昔からわたしたちを取り巻く「もの」や「こと」は少しずつ濾過され結実して現在の「かたち」、「かた」にたどり着いていますが、本来、わたしたちが生きてきた豊潤な風土は個々の境を曖昧にするものではなかったのでしょうか。分別される以前にかえってみる、未然にかえる。あらためて「人」と「もの」、「こと」の関わりについて考えてみる。方法としては、「かたち」や「かた」を超えるために素材と技法を対象化することからはじめる。
偶発からはじめる。