バッハが創り上げた神への讃歌─カンタータの深みを知る
「バッハ2025 綾なす調和」シリーズは、J.S.バッハが描いた揺るぎない調和の音楽を軸に、最先端の解釈と演奏でお届けする、時代を反映した特集です。Vol.3に登場するバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)は、J.S.バッハの宗教作品を中心としたバロック音楽を日本から世界へ発信し続けています。特に1995~2013年に取り組んだ〈バッハ:教会カンタータ全曲シリーズ〉では、演奏と並行して録音にも取り組み、「世界でもまれにみる偉業」と高い評価を獲得しました。カンタータ演奏のスペシャリストと名高い彼らが「バッハの宗教性」をテーマに、バッハとそれ以降の時代の祈りの音楽を披露します。
BCJの首席指揮者の鈴木優人とホールの音楽アドバイザー堀朋平がアイディアを出し合い組み立てた、この公演限りの深遠な選曲にご注目ください。鍵盤楽器奏者、作曲家、そして指揮者とマルチな活動を繰り広げる鈴木優人ならではの独創的な視点が光ります。バッハの音楽を後世に伝えたメンデルスゾーンのオルガン・ソナタの響きで、プログラムの幕は開けます。公演タイトルにも用いた詩編「深き淵より」をテーマとした自作から同テーマのカンタータへ、BCJの情趣深く光輝な音楽で導きます。公演を締めくくるのは、コラール・カンタータの中でも演奏機会の多い第140番。キリストの生誕を待つ「待降節」に公演日を迎える当コンサートにピッタリな作品であるとメイン・プログラムに据えました。他では聴くことのできない豊潤なステージにご期待ください。
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バッハ2025 綾なす調和 Vol.3「深き淵より」
住友生命保険相互会社/一般財団法人住友生命福祉文化財団
世界最高峰のスペシャリストが描く、バッハの祈りの音楽
■開催日程:2025年12月6日(土)16:00開演(15:30開場)
15:40~プレトーク 鈴木優人/堀 朋平
■出演:鈴木優人(指揮/パイプオルガン)、バッハ・コレギウム・ジャパン
藤井玲南(ソプラノ)、布施奈緒子(アルト)、櫻田 亮(テノール)、加耒 徹(バス)
■曲目:メンデルスゾーン: オルガン・ソナタ 第3番 イ長調 op. 65-3, MWV W58
鈴木優人:詩編130編による「深き淵より」 【字幕付】
J.S.バッハ:カンタータ 第38番〈深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる〉 BWV38 【字幕付】
メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ 第6番 ニ短調 op. 65-6, MWV W61
ブラームス: 2つのモテット op. 74 【字幕付】
J.S.バッハ: カンタータ 第140番〈目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声〉 BWV140 【字幕付】
■料金:一般 S¥9,000 一般 A¥7,000 U-30¥3,000
住友生命保険相互会社/一般財団法人住友生命福祉文化財団の「住友生命いずみホールにおける音楽文化振興事業」は、全国各地で行われる、芸術文化を通じて豊かな社会づくりに参加する“企業メセナ”を顕在化し、その社会的意義や存在感を示すことを目的とした企業メセナ活動を認定する制度「This is Mecenat」に認定されています。