今回の個展を開催するにあたって、ひとつ大きな決まりごとを作った。それは『ここで作ったものだけを展示しよう』ということ。ここ、とは〈ART FACTORY城南島〉のことである。私にとって、この場所は憧れの地だった。オープンスタジオに通い、先輩たちのアトリエを眺め、いつか自分もこの場所で制作するんだと夢見て応募をし続けた。そしてようやくこの場所の一員として制作を始めて2年。ここで私が没頭したことは、制作であり、研究でもあった。私は「境界線」を観察し、それを3次元へ描き起こしている。油絵具やテンペラで画面を作り、その上からダーマトグラフで境界線を細い線の集合体として描いている。なぜ境界線を描いているか? については、会場内にあるステートメントを読んでほしい。アトリエ再現コーナーの一角に展示してある。
制作も研究も、全てに没頭できるこの場所で生まれた作品たち。それらを展示した今回の個展では、あえて自然光を取り入れ、作品へのライティングの縛りを手放した。季節や天候や時間帯によって、作品の見え方はガラリと変わる。その様子を、ここでおきたことの一端を、ぜひご高覧いただければ幸いである。(遠藤保子)
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遠藤保子 個展「ここでおきたことはたぶん説明できない」
株式会社東横イン/株式会社ギャラリー1045
「境界線」をテーマに制作してきた作家の、ART FACTORY城南島での2年間の作品を一挙に公開し、その変遷を辿る
■会 期:2026年8月15日(土)~2026年9月13日(日) ※会期中無休
■時 間:11:00-17:00(最終入場16:30)
■入場料:無料
■会 場:ART FACTORY 城南島 4F
株式会社東横インの「ART FACTORY 城南島の運営」は、全国各地で行われる、芸術文化を通じて豊かな社会づくりに参加する“企業メセナ”を顕在化し、その社会的意義や存在感を示すことを目的とした企業メセナ活動を認定する制度「This is Mecenat」に認定されています。





