東京藝術大学美術学部彫刻科の教員たちによるグループ展「愛、ハンマーそして彫像 Love, Hammer and Statues」をART FACTORY城南島にて開催いたします。
アーティストトークでは、美術家 進藤詩子氏を迎えてトークセッションを行います。ぜひこの機会にご高覧ください。
― 世界は、無数の「彫像」の上に成り立っているのかもしれません。そして私たちは、思っている以上に多くの彫像との関係の中で生きているのかもしれません。それらが象徴するもの、壊された後に残る断片、かたちになる以前の素材も含めて。 本展は、フランスの哲学者ミシェル・セールの著書『彫像』に着想を得ています。セールは彫像を、人間と言語、神話や科学、共同体を結びつける場として捉えました。 5人の作家は、それぞれ異なる素材や方法を用いながら、世界や対象と向き合います。その根底には、 世界や対象を受け入れ、執着し、手放し、それでも関わり続けようとする態度が共通してあります。本展では、その営みを「愛」という言葉から考えてみます。 それぞれが手にする「ハンマー」は、何かを壊すためだけの道具ではありません。一撃を通して、その接点から見慣れた世界を揺らし、当たり前になっていた価値や関係を問い直します。「人は、ものを作るとき人間になり、あるいはまた、考えたり愛したりするとき、人は人間になる」(ミシェル・ セール『彫像』より) 壊すこととつくることは対立する行為ではなく、世界と私たちの関係を更新し続ける運動なのです。「愛、ハンマーそして彫像」は、まさにその「視点」から世界を見つめ直す展覧会です。 ―





