大手クライアントの仕事やデザインコンペでの受賞を通じたキャリア形成が従来の若手グラフィックデザイナーのメインストリームだったとすれば、三重野龍は、そうしたメインストリームから距離を置き、オルタナティブな独自のスタンスで活躍しているデザイナーです。
彼の活動の特色は、京都を拠点に同世代の仲間たちとのネットワークを通して、自分のやりたい事だけをやってきたという点にあります。
デザイングッズショップ兼ギャラリー“VOU/棒”の運営をはじめ、パフォーマンス活動など、デザインとアートの垣根を越えたその活動は、軽やかな手作り感覚と若々しいバイタリティーで満ちています。