1978年に発足した公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(略称JAGDA)は、現在、会員数約3,000名を誇るアジア最大規模のデザイン団体として、年鑑『Graphic Design in Japan』の発行や展覧会・セミナーの開催、デザイン教育、公共デザインや地域振興への取り組み、国際交流など、デザインによるコミュニケーション環境の向上のために様々な活動をおこなっています。
また、毎年、『Graphic Design in Japan』出品者の中から、今後の活躍が期待される有望なグラフィックデザイナー(39歳以下)に「JAGDA新人賞」を贈っています。この賞は1983年来、デザイナーの登竜門として、いまや第 一線で活躍する113名のデザイナーを輩出し、デザイン・広告関係者の注目を集めています。38回目となる今回は、新人賞対象者145名の中から厳正な選考の結果、佐々木俊・田中せり・西川友美の3名が選ばれました。
本展では、3名の受賞作品および近作を、ポスターやプロダクト、映像などを中心に展示します。詩集や小説のブックデザインをはじめ、美術館の作品展や劇団の告知物など、様々なクライアントのデザインを手がける佐々木俊。電通で企業のブランディングやプロジェクトに企画段階から携わる田中せり。デザイン事務所10inc.に所属し、美術館の企画展の告知物や百貨店の催事ポスターなどのデザインを手がけながら、個人でも制作活動を行う西川友美。3名のデザインと取り組みをご紹介します。
会期中の9月30日(水)には、事前にお寄せいただいた質問に何でもお答えする、佐々木俊さん、田中せりさん、西川友美さんによる「受賞者トークライブ配信」を開催します。3名への質問は、質問募集ページ(https://forms.gle/SDrSjrVgoi8BbE2h9)にて受付中です。