西川©友美は、銭湯の壁に描かれている富士山などの壁画をイメージして制作した作品「誇大妄想。」で、第19回グラフィック「1_WA L L」グランプリを受賞しました。審査員からは、展示空間を意識した構成力や作品の高い完成度が評価されました。
西川がつくりだす作品は、単純な図形の組み合わせのように見えますが、計画的にそぎ落とされ、わかりやすく集約された線で構成されています。常に正面を向いた顔を持つキャラクターは、強い印象を放つと同時に、つかみどころがなく、見る者に想像の余地を残します。本展では、ギャラリーの壁面に、鑑賞者を取り囲むように新作のグラフィック作品を展示します。
会期中7月1日(月)には、東京国立近代美術館主任研究員の保坂健二朗さんをゲストに迎え、グラフィックやイラストレーション、デザインの境界をテーマにしたトークイベントを開催します。受賞から1年後の個展をぜひご覧ください。