本企画は、レンズ付フィルム「写ルンです」を用いて、アナログフィルムの魅力を体感しながら、時代とともに変遷する街並みの中で、人々の営みと共に大切にされてきた風景や建築を市民目線で撮影し、記憶に留めようという実験的なイベントです。これまで、創建時の姿に復原される前の東京駅、移転が決まった築地市場、機能移転が行われる前の東京タワーなどをはじめ、下町情緒が残る浅草や深川、本郷、上野や、再開発により活況を取り戻している日本橋など、東京都内8か所の姿を記録してきました。
この企画の集大成として、2020年東京オリンピック・パラリンピックを前に、この先も魅力ある都市「東京」を市民の目線で育んでいくため、2019年、2020年の2年連続で「東京」の心に残る建築や風景を探し紹介します。
撮影者は、公募により集まった100人の一般参加者とエークワッドが招聘した約20人の多彩な分野の方々です。2019年は東京の北エリアを対象とし、ゴールデンウィーク中に撮影していただきました。展覧会では、招待作家と一般参加者のみなさまが撮影した写真を紹介します。
1920年代から1960年代にかけて建設された東京のモダニズム建築にも焦点を当て、会場では建築マップや保存再生の意義を考えるDOCOMOMOの活動を紹介します。その他、東京の今が分かる様々な切り口でのマップや都市開発によりこれから変わりゆく未来の東京の姿等、多様な視点から東京を紹介します。
100+20人によって写し出された今の「東京」の姿をぜひご覧ください。
■展覧会名
GWに東京のまちを撮ろう!
― 人・建築・都市を記憶する ― レンズ付フィルムによる写真展
「100+20人の東京2019-2020 ~North編~」
■会期
2019年6月21日(金)~2019年7月25日(木)
10:00~18:00(最終日のみ17:00まで)
■休館日
日曜・祝日
■会場
■入場料
無料
■主催/企画
公益財団法人ギャラリー エー クワッド
■後援
江東区、DOCOMOMO Japan、一般財団法人東京建築士会
■協力
毎日新聞出版株式会社
■招待作家(敬称略、五十音順)
淺川敏(写真家) / 荒俣宏(小説家、博物学者) / 五十嵐太郎(建築史家) / 池田晶紀(写真家) / 池ノ谷侑花(写真家) / 石川直樹(写真家) / エバレット・ブラウン(湿板光画家) /大西若人(朝日新聞記者) / 大巻伸嗣(アーティスト) / 小川重雄(写真家) / 加藤文俊(慶應義塾大学教授) / 久米信行(久米繊維工業株式会社相談役) / 小池百合子(東京都知事) / 菅沼比呂志(キュレーター) / 鷹野隆大(写真家) / 多田君枝(コンフォルト編集長) /土田ヒロミ(写真家) / 橋本善八(世田谷美術館) / 藤元明(アーティスト) / 真鍋真(国立科学博物館 標本資料センター・センター長)/ 森山開次(ダンサー) / リサ・ヴォート(写真家、明治大学特任教授)
■関連イベント
・シンポジウム「東京モダニズム建築を語る」
日 時 : 2019年6月28日(金)18:30 – 20:00
会 場 : 竹中工務店東京本店2階Aホール(東京都江東区新砂1–1–1)
講 師 : 山名善之(DOCOMOMO International理事、東京理科大学 教授)
倉方俊輔(大阪市立大学大学院 准教授)
定 員 : 100名 要事前申込(先着順)
参加費 : 無料
・対談「建物と、つくりもの」
日 時 : 2019年7月12日(金) 18:30 – 20:00
会 場 : 竹中工務店東京本店2階Aホール(東京都江東区新砂1–1–1)
講 師 : 藤森照信(江戸東京博物館 館長)
木下直之(静岡県立美術館 館長)
定 員 : 100名 要事前申込(先着順)
参加費 : 無料
■お問い合わせ先
ギャラリー エー クワッド事務局 03-6660-6011