第一生命は、企業メセナ活動の一環として、現代美術の展覧会「VOCA(ヴォーカ)展*」の受賞作品の一部を所蔵し、第一生命ギャラリー/ロビーで公開しております。また、年に数回、VOCA展受賞作家の個展を開催し、作家の方には発表の場を、一般のお客さまには現代アート鑑賞の場を提供しています。
今回は「VOCA展1995」奨励賞 駒形 克哉(こまがた かつや)さんの個展を開催します。
*The Vision of Contemporary Art 現代美術の展望-新しい平面の作家たちー
ガラスに描かれた紅い実の色を見詰めると意識は画面を貫いて裏側に描かれた別の絵画の画面に広がり共鳴し往復します。紅い絵の具が2つの異なる絵画に同時に存在し同一色面として働いています。額装された寸法841mmX594mmのガラスに描かれた裏表から鑑賞できる絵画作品およそ11点と立体作品によって構成された、絵画が生み出す幻影と生きる欲望を扱った展覧会です。絵具という物質が幻影に変化すること、物質が欲望によって他の物に変容することをテーマにした作品をご覧いただきたいと思います。