ウズベキスタン出身のピアニスト、ベフゾド・アブドゥライモフ。驚異的な技巧と曇りのない音色で鮮烈な印象を与えた初来日から早10年、いまやすっかり大人のピアニストとして成熟し活躍しているアブドゥライモフの、東京での初リサイタルを敢行します。プログラムは、フォーレのオルガンの名作《前奏曲、フーガと変奏曲》、ウズベキスタンを代表する作曲家、ディロロム・サイダミノヴァの作品、ラヴェル《夜のガスパール》、ラフマニノフ《前奏曲》（抜粋）、そしてプロコフィエフ《ロミオとジュリエット》。アブドゥライモフの鮮やかなテクニックとダイナミックなピアニズムが光るプログラムです。日本では知名度が決して高くない彼ですが、イスラムの香りとヨーロッパの伝統、そしてロシアン・ピアニズムの流れを融合させた独特の魅力に注目です。今シーズンのトッパンホールのラインナップの中でもアーティスト、プログラムともに個性的な公演に、ぜひともお立ち会いください。