端正な音楽で人の心を掴まえ、感動させることはなかなかに難しい現代。ティル・フェルナーは、そんな苦行ともいえる生き方に真っ向から取り組み、多くのファンを獲得しているピアニストです。優れた職人のようなその音の肌触りが、いまの時代にあって、なつかしさや共感を呼ぶのかも知れません。今年の2月にはアンナ・ルチア・リヒター(メゾ・ソプラノ)とシューマン、シューベルトなどのリートを披露。自信と風格を感じさせる揺るぎない音楽からも、フェルナー独特のピアニズムを感じました。今回はモーツァルト、シューベルト、シェーンベルク、そしてベートーヴェン《ワルトシュタイン》という、ウィーンに生まれ育ったフェルナーが若き日から探究を重ねて弾いてきたお気に入りの作品たち。音楽との真摯な対話から紡がれる円熟味を増した音に、深化を続けるフェルナーの「いま」を聴くことができるでしょう。ご期待ください。
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ティル・フェルナー(ピアノ)
TOPPANホールディングス株式会社/トッパンホール
鍵盤との真髄な対話から紡がれる円熟の音 深化を続けるフェルナーの「いま」を聴く
■日時:2023年11月24日(金)19:00開演
■出演:ティル・フェルナー(ピアノ)
■曲目:
シューベルト:4つの即興曲 D935より 第1番 ヘ短調/第2番 変イ長調
シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲 Op.19
シューベルト:4つの即興曲 D935より 第3番 変ロ長調/第4番 ヘ短調
モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K475
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 Op.53《ワルトシュタイン》
■会場:トッパンホール
■チケット:6,000円/U-25 3,000円(全席指定)
■特別協賛:株式会社 安藤・間