本展は、第1回BUG Art Awardの一次審査と二次審査を通過した6名のファイナリストによるグループ展です。2月6日(火)にはグランプリを選出するための公開最終審査を行い、グランプリ1名を決定します。グランプリ受賞者には、約1年後のBUGでの個展開催の権利と、個展開催費上限300万円、アーティストフィーが支給されます。
第1回BUG Art Awardのファイナリストは、以下の6名。
大阪府和泉市に伝わる「葛の葉伝説」を基にした作者自身のパフォーマンス映像と、ノンバイナリーのアイデンティティを持つ友人のインタビューを織り混ぜた映像作品を制作する乾真裕子。幼少期から使ってきたお絵描きソフトで描いた絵を現在のテクノロジーで表現した映像作品の他、日用品、布類、梱包材などを使ったインスタレーション作品を展示する彌永ゆり子。植物園や公園へのリサーチから着想を得たイメージのドローイングから3DCGで仮想空間を作り、それを基に絵画作品を展開する近藤拓丸。ガーゼ布で覆われた空間とロボットアームを中心に構成した作品から、機械の身体を通して、人間の皮膚感覚がどのように伝わるかという問いを発信する宮内由梨。日常の中での発見をきっかけに、砂、ストロー、麻布、ブロンズなどを使い、立体作品やドローイング、映像作品など展示する向井ひかり。山や海などの風景を題材にする中で、それらを自然物と認識することに 違和感を感じ、「光と影」「色」「形」「線」「人と自然」について思考しながら油彩画を描く山田康平。
BUG Art Awardは、制作活動年数10年以下のアーティストを対象に株式会社リクルートホールディングスが運営するアワードです。審査員からのフィードバックの提供や、展示・設営に関する相談会の開催などのサポートを行い、審査にまつわる過程でアーティストの成長を支援します。新しい表現に挑戦したい、アーティストとしてキャリアを築きたいという想いを応援したいと考えています。