「鉄道芸術祭」は、アートエリアB1で2010年から毎年開催してきた企画展です。 “鉄道” には、車両や沿線図、列車が走る線路や駅舎・ホームなど、先進的な技術や魅力とともに、そこにまつわる文化や歴史があります。駅コンコースの場の特性を活かした本企画では、鉄道の魅力やそこにまつわる技術、文化、歴史等を多角的に捉え、アーティストとの協働による実験的な展覧会を12年間に亘って開催しています。
昨年度より、鉄道芸術祭では、vol.0〜10の12年間の記録をもとに2カ年に亘る企画を展開しています。1年目は「リ・クリエーション〜展覧会の記録をめぐる10の対話〜」と題し、ドキュメント展を開催。編集、企画、アーカイブ、メディアや現代美術・文学・哲学・デザインといった、各分野の専門家をメディアパートナーに迎えて10の対話を繰り広げ、2年目に向けてアーカイブのテーマや手法を検討しました。
そこで2年目となる今年度は、これまでの鉄道芸術祭の展示、トーク、電車公演のアーカイブ映像を編集し、会期中にアートエリアB1で上映。さらに次世代を担う20代〜30代のキュレーターや批評家、研究者等をゲストに招き、これまでの鉄道芸術祭を批評してもらうワークショップを実施します。鉄道芸術祭が終了した後のアートエリアB1における現代アートの可能性、いわば「NEXT鉄芸」を模索します。
▼映像展示
12年間に亘る膨大な記録を再編集した、鉄道芸術祭の展示や関連プログラム・トークイベント・電車公演などのアーカイブ映像をアートエリアB1にて上映します。
▼トーク・プログラム
オープニングとクロージングには20代~30代の若いキュレーターや批評家、研究者等をゲストに招き、これまでの鉄道芸術祭を批評してもらうトーク・プログラムを実施。参加されたみなさんと一緒に、過去12年間の展覧会を振り返ると同時に、芸術表現としての“鉄道”、参加アーティストの思考錯誤、時代性、未来の芸術表現の姿について考えたいと思っています。
◆聞き手:
木ノ下智恵子(大阪大学21世紀懐徳堂准教授/アートエリアB1運営委員)
久保田テツ(大阪音楽大学准教授/アートエリアB1運営委員)
文(NPO法人DANCE BOX 事務局長/アートエリアB1運営委員)※オープニングのみ
◆各回定員:50名程度(無料/申込不要)
[オープニング・プログラム]
日程:2024年3月2日(土)19:00-21:00
ゲスト:長谷川新、檜山真有
[クロージング・プログラム]
日程:2024年3月30日(土)19:00-21:00
ゲスト:髙木遊、岡元ひかる