2022年、歴史あるARDミュンヘン国際コンクールの弦楽四重奏部門で2位に輝き、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いで世界を舞台に活躍を続けるクァルテット・インテグラ。トッパンホールには、2023年5月のリゲティ・プロジェクト、10月のバースデーコンサートに立て続けに出演し、研ぎ澄まされた演奏で熱い喝采を浴びました。アメリカをベースに弛まぬ研鑽を重ね、日進月歩の成長を遂げながら、ひとつひとつの作品を妥協なく彫琢するそのストイックな姿勢は、圧倒的なパフォーマンスに結実し、いまでは同世代のなかでもズバ抜けた人気を誇るクァルテットとして、多くのホールから引く手あまたです。そんな彼らが2時間のフルコンサートとしては初登場、2024年の現在地を聴かせます。時あたかも、結成以来苦楽をともにしたメンバー（チェロ）の交替が発表されたばかり。メンバーチェンジ後の変化は未知数ながら、常に本気で音楽に向き合う若きエネルギーは、さらに漲っているに違いありません。日本のクァルテットの在り方をひとつ上のステージへと誘うほどの可能性を秘めたインテグラ。トッパンホールを舞台に繰り広げられる真剣勝負に、ご期待ください。