国内外の音楽コンクールで優秀な成績を収め、また、若々しく型にとらわれない演奏活動を活発に繰り広げる二人の日本人アーティスト、辻彩奈と阪田知樹。それぞれ、キャリアの初期にトッパンホールの舞台にも足跡を刻んできた俊英によるぜいたくなデュオが、2022年に続いて2度目の登場です。表現力豊かながら、若々しく清廉なたたずまいを失わない二人の、どこか硬質な音楽性にもふさわしい、幻想的にして美しい名曲ぞろいのプログラムです。ショーソンの《詩曲》や、シマノフスキの《神話》など、ヴァイオリンファンにはおなじみの名曲を経て、ブラームスの傑作《雨の歌》へとつながる満腹必至のリサイタル。単なる技量のみならず、より深い音楽性が試される普遍的にして挑戦的なプログラムで、勢いにのる若手の真の実力に迫ります。