19世紀末フランスを代表する画家、アンリ・ド・トゥールーズ＝ロートレック（1864年–1901年）の紙作品（グラフィック）のコレクションとしては、パリのルーヴル美術館やアルビのロートレック美術館に次ぐ規模を誇り、個人コレクションとしては世界最大級のフィロス・コレクションが日本に初上陸します。
本展では、一世を風靡したロートレックのポスターから21点が出品され、豊富な関連資料を合わせて展示することで、ムーラン・ルージュ、自由劇場、制作座など、ロートレックを取り囲む世紀末パリの街をいろどり、時代を生きた人々の姿を紹介します。
また、フィロス・コレクション最大の特徴である素描約45点を紹介。ロートレックの素早い描線を間近に感じ、線の魅力を堪能したり、ロートレックの制作過程を垣間見たりすることができます。
さらに、知人や肉親にあてた手紙、ロートレックの私的な写真なども紹介。画家に肉薄した作品と資料を通して、本展でロートレックの「真の姿」に触れていただければ幸いです。