これまで10月1日に開催していた〈バースデーコンサート〉を、〈シーズン オープニングコンサート〉と名称を変えて再スタートを切ります。豪華な顔ぶれが続々と登場する新シーズン。その幕開けでは、「ベートーヴェン―その多様さを聴く」というサブタイトルの下、活躍著しい国内の俊英たちが、デュオ作品を通してベートーヴェンの深奥に潜む魅力に迫ります。意気軒高な音楽に思われがちなベートーヴェンですが、その作品の多くには、他者を想う気持ちや生きる希望が込められています。200年以上の時を経て、ベートーヴェンは何を語りかけるのか……複雑な時代を生きる私たちの心に響く何かがあるはずです。出演者は、トッパンホールが厚い信頼を寄せる山根一仁、笹沼樹、大西宇宙、兼重稔宏、そして今回初登場となる大井駿。彼らが飽くなき探究心を以って見出したベートーヴェン像に期待が高まります。新シーズンのスタートに相応しい、悦びと希望に満ちたステージは必聴です。