2004年に初登場以来、トッパンホールと揺るぎない信頼関係を築いてきたアンドレアス・シュタイアー。06年にスタートした〈アンドレアス・シュタイアー プロジェクト〉は、コロナ禍によるブランクを経て、今回で13回目を迎えます。チェンバロでもフォルテピアノでも、そして現代のピアノでも、閃きと愉悦に満ちた音楽を奏で、作品の新たな魅力を引き出す鬼才が、ピアノ三重奏として登場します。ヴァイオリンは、柔らかい音色と鋭敏な感性を併せ持つダニエル・ゼペック、チェロはいぶし銀の味わいを持つ、トッパンホール初登場のロエル・ディールティエンス。実演では聴く機会が少ないC.P.E.バッハとモーツァルトに加え、ハイドンとベートーヴェンの傑作が並ぶ、ピアノ三重奏の醍醐味が凝縮された必聴のプログラムです。円熟を極めた3人の名手が織り成すアンサンブルは、熟成されたワインの如く含蓄に満ちていることでしょう。ピアノ三重奏の面白さ、楽しさを心から感じる、発見に満ちた一夜になること間違いなしです。