〈アンドレアス・シュタイアー プロジェクト〉2日目は、ドイツ・ピアノ界の巨匠シュタイアーの個性を存分にお楽しみいただけるソロリサイタル。トリオ（10/26公演）の流れを引き継ぐようなプログラムは、「ファンタジー」をキーワードに、前半はモーツァルト、彼のお気に入りの作曲家であるC.P.E.バッハ、後半はハイドンとベートーヴェンの名作と、ウィーン古典派を軸に構成されています。知性と感性が高い次元で融合されつつも、決して堅苦しさを感じさせないシュタイアーの演奏は、作曲家と聴衆をより親密にさせ、音楽を聴く悦びを感じさせてくれます。2公演（10/26,28）とも、使用楽器は1820年製のヨハン・ゲオルク・グレーバーのオリジナル楽器。繊細な楽器から紡がれる音色に耳を澄まし、“シュタイアー・ワールド”に浸ってみてはいかがでしょうか。