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京都dddギャラリー第244回企画展 アイデンティティシステム 1945年以降 西ドイツのリブランディング

大日本印刷株式会社/公益財団法人DNP文化振興財団

西ドイツの奇跡的復興を支えたデザイン・ソリューションに触れる

20世紀初め、ペーター・ベーレンスをはじめとするドイツのデザイナーたちは、後にコーポレート・デザインとして知られることになる例を世界で初めてつくり、それにつづくバウハウスも、システマティックなデザイン手法をカリキュラムに含めました。そして、第二次世界大戦の終戦から数年後、西ドイツは、それまで切り開いてきたデザインの原則を再びたどり、デザイン教育機関として強い影響力を持っていたウルム造形大学や、多くの若いグラフィックデザイナーたちが、1960年代初めにシステマティックなデザインの新たな解釈を生み出しました。それらは、ルフトハンザ航空や1972年のミュンヘンオリンピック、その他多数の企業や組織、イベントのためのビジュアル・アイデンティティに結実しました。民主主義に復帰し、経済的に発展した西ドイツは、日常を視覚的にかたちづくるデザイン手法の体系的な発展によって、ドイツのイメージを一変させたのです。
本展では、コーポレート・デザインの代表的なポスターやビジュアル・アイデンティティの使用例、企業などの独自のコンセプトが示された貴重なデザイン・マニュアルなどを紹介します。コンセプト・スケッチや印刷サンプルといった貴重な一次資料を通して、手作業で仕上げられたデザインの質の高さをご覧いただけるものと思います。

A5コレクション デュッセルドルフ
ドイツを拠点とするA5コレクション デュッセルドルフは、グラフィックデザイナー兼教育者のイェンス・ミュラーが運営する出版事業と深く関わっています。コレクションには、グラフィックデザイン叢書『A5シリーズ』のほか、ミュラーが出版した多くの本の収録作品が多数含まれます。コレクションは新たな書籍プロジェクトごとに拡大し、同時に、コレクション活動から新たな書籍プロジェクトが生まれることもあります。コレクションの収集対象は、ドイツのグラフィックデザインの多面的な歴史にとどまらず、ロゴやコーポレート・デザインの国際的な進化にも及びます。デザイン史の文献と原本および実物といった一次資料を組み合わせることで、グラフィックデザイン史研究における新たな知見を生み出しています。

■会期
2024年10月24日(木)~2025年1月13日(月・祝)

■会場
京都dddギャラリー
京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸3F

■開館時間
火曜日~金曜日 11:00-19:00、土日祝 11:00-18:00

■休館日
月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)、
年末年始 2024年12月29日(日)~2025年1月3日(金)

■入場無料


公益財団法人DNP文化振興財団の「京都dddギャラリーにおける展示事業」は、全国各地で行われる、芸術文化を通じて豊かな社会づくりに参加する“企業メセナ”を顕在化し、その社会的意義や存在感を示すことを目的とした企業メセナ活動を認定する制度「This is Mecenat」に認定されています。

詳細ウェブサイトはこちら
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