写真がたくさん載った雑誌や、いろんな色が使われた絵本。
皆さんが普段目にしたり手にしたりしている印刷物は、目に映るこの世の中のようにカラフルです。
「いったい何色のインキが使われているの?」と思うかもしれません。
ところが!実は多くの印刷物が、たった4色のインキだけで色を表現しているんです。
現在、もっとも一般的に用いられるオフセット印刷では、シアン(藍)、マゼンタ(紅)、イエロー(黄)、そしてブラック(墨)の基本の4色で色を再現しており、これら4色は印刷現場では「プロセスカラー」と呼ばれています。
それぞれの色のアルファベット表記から「CMYK」の名でご存じの方もいるのではないでしょうか。
「FANTASTIC!プロセスインキ」は、オフセット印刷で使われるプロセスカラー=CMYK が主役の展覧会です。どうしてたった4色のインキでこれだけ豊かな色が表現できるのでしょうか。
本展では、プロセスインキで多くの色を再現するしくみや特徴を見ていきます。そして
「印刷用インキと絵の具は何が違うの?」
「光の三原色って、何?」「金や銀も4色で印刷できるの?」
といった、色にまつわる素朴な疑問にお答えします。