2023年9月、北九州市立美術館からスタートした「石岡瑛子 I デザイン」展は、茨城県近代美術館、兵庫県立美術館、島根県立石見美術館、富山県美術館の計5館を巡回して、2025年6月にその幕を下ろしました。
石岡瑛子（1938-2012）は、世界を舞台に活躍したアートディレクター、デザイナーとして広く知られていますが、その作品とともに、表現者としての彼女の言葉もまた、私たちを強くインスパイアする力に満ちています。生涯にわたり全身全霊をかけて表現し続けた石岡瑛子の熱量に、年齢や職業に関係なく、胸を熱くする来館者が少なくありませんでした。
今回、メゾン・デ・ミュゼ・デュ・モンド（MMM）3Fアートスペースでは、「石岡瑛子 I デザイン」のごく一部を縮小再現してご紹介します。どのような環境でも失われることのない石岡瑛子の熱量を、クリエイティブの神髄を、少しでもお伝えできたら幸いです。