《バッハ2025 綾なす調和》では、これまでホールが取り組んできたバッハ企画の歩みを踏まえ、バッハが生み出したゆるぎない調和の音楽を、現代の最先端の演奏でお届けいたします。
ピリオド楽器の名手で、コンサートマスター、指揮者と八面六臂の活躍をする佐藤俊介が、ホールの要望に応えアンサンブルを結成。本演奏会だけの特別プログラムを披露します。「バッハのプリズム」と題し、バッハの作品を様々な視点から読み解きます。バッハの大叔父、ハインリヒ・バッハの作品は、現存するバッハ家の作で最古の一つ。アリアで有名な管弦楽組曲 第3番は、息子のC.P.E.バッハが編曲したと考えられており、今回はオリジナルの弦楽合奏版を演奏します。バッハにとって、フランス・イタリアは大いなる源泉でした。ルイ・マルシャンのオルガン曲のフーガの主題を、バッハは敬意をこめてブランデンブルク協奏曲第5番に引用。アルビノーニのトリオ・ソナタの第2楽章の主題は、フーガ BWV951の源泉になりました。そしてバッハの音楽はモーツァルトにも多大な影響を与えました。バッハの音楽は光となり、様々な作曲家の作品を通り抜け、輝きます。様々な色で光り輝くバッハを堪能する一夜となるでしょう。