2019年10月19日(土)から2020年1月26日(日)まで国立西洋美術館で開催されている「ハプスブルク展600年にわたる帝国コレクションの歴史」展。
今年は日本とオーストリアの国交樹立150周年記念の一年であったため、クリムトなどオーストリアの美術に関する展覧会が多く開催されましたが、この展覧会はそれを締めくくる展覧会。ウィーン美術史美術館から、ハプスブルク家の絵画を中心に約100点のコレクションが出展されます。
ハプスブルク家。その影響力と勢力の点からヨーロッパの歴史を語る上で決して忘れることのできない一族と言えるでしょう。
16人もの子供を持ち、娘たちを嫁がせることで勢力を広げていったマリア・テレジアをはじめ、フランスに嫁ぎ、歴史の華となったマリー・アントワネット、シシィの愛称で親しまれ、暗殺された後も長く国民に愛されたエリザベートなど、強くたくましく、そして華やかな生涯を生きた女性たち。
そして勢力・権力争いのなかにおいても美術や音楽を愛し、食やワインなど、暮らしを大いに楽しんだハプスブルク帝国のその威力の秘密に迫っていきます。
第一部は横浜国立大学教授の小宮正安氏による「ハプスブルクの音楽と美術」をテーマとしたレクチャー、第二部はオーストリア国家公認キュッヘン・マイスター 神田真吾氏による「ハプスブルクの食」に関するお話をいただきます。
そしてその後はワーストリアワインの試飲。ハプスブルクの威力を魅力を存分に味わえる一夜をお楽しみいただけます。