将来性豊かな若手を起用し、ホールとアーティストが共同で、全3回のコンサートをお送りする若手育成プロジェクト〈エスポワール シリーズ〉。その12代目のアーティスト嘉目真木子の第1回は、2019年4月、日本歌曲の名曲と秘曲を織り交ぜたプログラムで聴衆を魅了しました。第2回を迎える今回は、ドイツリート以外で、19世紀から20世紀のヨーロッパ出身の8人の作曲家の作品を取り上げます。時間をかけて丁寧に推敲を重ね、組み立てたプログラムは、ベッリーニ、チャイコフスキー、クィルターというメジャーな作品をおさえつつ、オブラドルスやシマノフスキ等、滅多に歌われないリート作品も披露します。ピアノは、「詩と音楽」に鋭敏なセンスを持つ北村朋幹が今回も共演します。これらの歌曲に馴染みのない私たちに、どのようなリート音楽の世界を届けてくれるのでしょうか。どうぞご期待ください。