静岡県は東西を結ぶ東海道、太平洋と甲斐国(山梨県)を結ぶ富士川街道など、無数の街道が縦横に走る本州の結節点です。静岡県中部は古く駿河国と呼ばれ、現在の静岡市に国府が置かれていました。一方、県東端の伊豆は古来、海上交通の要衝で、遠く離れている静岡市と伊豆は、同じように人とモノ、文化が行きかう重要な土地だったのです。静岡市と伊豆を仏像から見ると、興味深い共通点があります。いずれも古い薬師如来像が多く、薬師如来を中心とする群像があるのです。仏教館で開催する特別展「静岡の仏像 伊豆の仏像」では、伊豆と静岡、それぞれに伝わる薬師如来と、薬師を取り巻く群像の一部を厳選して展示。堂外初公開の貴重な仏像も公開します。
近代館では、企画展「鏑木清方(かぶらき きよかた) 築地川の世界」を同時開催いたします。当館新収蔵・初公開となる鏑木清方の画帖≪築地川≫を2期にわたり、全てのページを展示。画帖には明治から大正期にかけての、築地川にまつわる人々の暮らしが、少年期の清方の思い出とともに、描き出されています。本展では、そのほか清方が描いた挿絵など、画業の一端をご紹介します。
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静岡の仏像+伊豆の仏像―薬師如来と薬師堂のみほとけ/鏑木清方 築地川の世界
大正製薬株式会社/公益財団法人 上原美術館
静岡と伊豆の薬師如来が集結!知られざるその群像の秘密に迫る
■会期:2021年10月9日(土)~2022年1月10日(月・祝) *会期中無休
■会場:上原美術館 〒413-0715 静岡県下田市宇土金341
■開館時間:9:30-16:30(入館は16:00まで)
■入館料:一般1,000円/学生500円/高校生以下無料