2019年、ミュンヘン国際音楽コンクールのチェロ部門で日本人として初優勝し、一躍脚光を浴びた佐藤晴真。現代のチェリストらしい軽やかさのなかにも、重心の低い豊かな歌心と卓抜したアイデアが満ちるその演奏は、国内のみならず世界からも高く評価されています。ベルリンを拠点に、名手イェンス=ペーター・マインツのもとチェロを、またトッパンホールでもおなじみフォーレ四重奏団のエリカ・ゲルトゼッツァーに室内楽を学ぶ佐藤が、初共演の加藤昌則とともに挑むのは、チェロの名曲をずらりと旅する贅沢なプログラム。得意のショスタコーヴィチのソナタを核に、メンデルスゾーン、シューマン、武満と辿る聴きごたえ抜群の選曲です。しなやかな音楽性に満ちた若き名手の晴れ舞台にご期待ください。