サントリー芸術財団は、1969年の創設以来、日本の洋楽発展に最も顕著な功績のあった個人または団体に「サントリー音楽賞」を贈呈してきました。第50回(2018年度)は、高関健氏が東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団との第318回定期(ラヴェル:「スペインの時」ほか)、第320回定期(ストラヴィンスキー「詩篇交響曲」ほか)、仙台フィルハーモニー交響楽団との「日本のオーケストラ音楽」展(藤倉大「シークレット・フォレスト」ほか)、そして京都市交響楽団との第626回定期(ブリテン「戦争レクイエム」)などにおいての顕著な功績が認められ、受賞しました。高関健氏の存在は「指揮者とはどのような仕事なのか」という、一見すると単純な問いに対する、ひとつの確固たる答えを成しているように思われ、楽譜テクストをその原典にまで遡って精査・吟味すること、泰西名曲に安住せず、しかし決して奇をてらうだけでもないプログラミングを構築すること、そしてどんな曲であっても細部まで手を抜かずに仕上げること、当たり前のようでいながら容易には成し得ない仕事を粘り強く継続してきた、というのが贈賞理由です。受賞コンサートでは、1987年に高関氏が世界初演したサントリーホール国際作曲委嘱作品で、サントリーホールのヴィンヤード型のホール形状を生かし、7つの小楽器グループを空間的に配置するルイジ・ノーノの話題作『2)進むべき道はない、だが進まねばならない…アンドレ・タルコフスキー』7つのグループのための、の再演に注目です。また、自身で楽譜の校訂を手掛けたマーラー:交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」もプログラムされ、高関ワールドが炸裂します。
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第50回サントリー音楽賞受賞記念コンサート 高関 健(指揮)
サントリーホールディングス株式会社/公益財団法人 サントリー芸術財団 サントリーホール
日本の洋楽発展に最も顕著な功績のあった個人または団体に贈呈する「サントリー音楽賞」の記念すべき第50回の受賞者、高関健氏の受賞記念コンサート
■日時:
2022年8月12日(金)19:00開演(18:20開場)
■会場:
サントリーホール 大ホール
■出演:
指揮:高関 健
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
■曲目:
ノーノ:『2)進むべき道はない、だが進まねばならない…アンドレ・タルコフスキー』7つのグループのための
[サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ No. 8委嘱作品(1987年11月28日世界初演 指揮:高関 健、東京都交響楽団)]
マーラー:交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」
■チケット料金:
S席9,000円 A席7,000円 B席5,000円 学生席1,000円