このたび、ワコールスタディホール京都では岡村よるこの個展「ボトルメッセージの漂着先/Where message in a bottle lands」を開催いたします。
岡村よるこは、2011年に多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業し、近年ドローイングを中心にコミュケーションや文字にフォーカスした作品を制作してきました。
本展では、作家が昨年出産を経験したことで、女性として生きていくことをモチーフにして制作した10年前の作品「Girls war」と再対峙し過去の自分自身と作品を通してコミュニケーションをとる試みをします。
ぜひ、この機会にご覧ください。
【作家より・本展によせて】
私事ですが昨年出産をいたしました。
妊娠中から今日に至るまでの間、自身の10年前の作品「Girls War」が頭の中を浮游していました。
「Girls War」は日本で女性として働き、家庭を持ち、生きていくことをモチーフとした作品です。
近年コミュニケーションや文字にフォーカスしてきた私が、なぜ今その作品を思い出しているのか。
それは、浜辺で瓶に入った手紙を拾うようなお別れしそびれた下着を引き出しの奥から発見するような感覚でした。
再び身に付けてきたら妙にしっくりきます。でももう変えなくてはならないです。
本個展では自身の過去作との再対峙という形で過去の私とコミュニケーションをとる事を試みます。
そしてまた手紙に書くように作品に託したいと思います。 (岡村よるこ)